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外壁リフォームの色選びで後悔しないポイント

60代、70代に差し掛かると、ご自身の健康はもとより…

  • 60代、70代に差し掛かると、ご自身の健康はもとより、お住まいの健康状態も気になってくると思います。
    特に家の外壁は、雨や風、紫外線など自然環境の影響を24時間365日受け続けていますので、少しずつ疲労の色が見えてきます。
    そこで外壁リフォームを考えられる方が多いのですが、これはこれで外壁の色選びで頭を悩まされる方がいらっしゃいます。
    そんなことで、今回は、外壁の色選びで後悔しないポイントをご紹介します。

    1: 後悔しない色選びのポイント

    雑誌やテレビに登場する原色で塗られた外壁の家を見ると、少しうらやましくなります。
    青い空に映える白い壁。
    緑の中でお菓子の家のように見える黄色い壁。
    スタイリッシュでモダンな印象の黒。
    せっかくだから今までとは別の色の壁にしてしまいたい。そんな欲求が出てくるのも仕方ありません。

    でも、少しこの気持ちを抑え込んでください。そして、これからお伝えするポイントを参考に、もう一度考えてみて欲しいのです。

    (1)風景に溶け込むかどうか

    派手な色、個性的な色を選びたいかもしれません。
    しかし、これからも住み続ける家です。
    毎日見るところですから、派手な色や個性的な色は「飽きてしまう」可能性があります。
    また、風景から飛び出したように見える色は、落ち着いた印象がありませんし、最悪は悪目立ちしてしまいます。
    ファッションに例えると、ジャケットとパンツのコーデがちぐはぐとか、スーツは地味なのに、タイだけ派手だとか、周りから見ると「?」な印象を与えてしまう可能性もあります。
    ですので、最初に考えてもらいたいことは、あなたの家の周りにある風景に溶け込める色かどうかです。

    (2)汚れが目立ちにくい色

    原色系の色は、最初は大変美しいものです。
    しかし、外壁は残念ながら雨や風、紫外線の影響を受け続けます。
    その結果、数年すると汚れが立ってきたり、色褪せしたりすることもあります。
    特に汚れに関しては、汚れたままですと貧相に見えてしまいますので、外壁のお掃除を行う必要も出てきます。そうすると自分の時間を使って掃除するか、業者さんへ費用を払って依頼するかになります。
    こういうことが大好きなら別ですが、外壁は汚れが目立ちにくい色にしておくと楽になります。

    (3)ご近所の色はどうでしょうか

    あなたの家の両隣、裏の三軒、表の三軒。
    どんな色の外壁になっているでしょうか。そして、この固まりを見たときには、どのような印象を持つでしょうか。
    かわいい印象
    落ち着いた印象
    デザイナーズ的な印象
    もし落ち着いた印象の中に、あなたの家だけが「かわいい系」の外壁にしたとすると、お隣も対抗してかわいい系にしてくれるでしょうか?
    おそらく、その前に、あなたのお家だけが浮くことは間違いありません。
    家の外装の色は、自宅で商売をしていない限り「調和」が大切です。

    (4)同じ色を探そう

    「この色がいいかも」と感じたときは、同じ色、または同系色を使っている家を探しましょう。
    実際に家全体に塗られている状態を見ると、あなたが思い描いている想像と一致しているかどうかがわかります。
    ご自身で見つけられない場合は、リフォーム業者へ相談してみてください。
    過去の施工実績の中から、プライバシー漏洩の問題にならない程度の情報を教えてくれることでしょう。

    (5)色見本だけで判断しない

    外壁の色を選ぶとき、ホームセンターに行くと小さい紙に印刷された「色見本」をもらうことができるでしょう。
    この色見本を見ながら家で色を選ぶことになるのですが、色は小さい面積で見た時と、大きな面積で見た時で受ける印象がガラッと変わってしまいます。ですので、小さい紙の色見本はあくまでも「見本」として使いましょう。
    色見本から何種類か選んだら、選んだ色を最低でも「A4用紙」全面に塗ったものを手に入れます。
    (できればフチ無し印刷がベスト。)
    そしてA4用紙を眺めてみて、受ける印象を確認しておきましょう。


  • 2: 色の特性を知っておこう

    外壁の色選びで、もう一つ知っておいてもらいたいことがあります。

    それは、色には特性があるということです。
    色には、赤・青・黄などと呼ばれる「色相」があります。
    次に、色の明るさを決める「明度」があります。
    最後に、色の鮮やかさを決める「彩度」。
    この3つがあり、同じ色相であっても明度が変わると暗くなったり明るくなったりします。
    また、一見明るそうに見える色でも、彩度が低いと色味が弱くなったように感じます。

    一口に「色」と言っても、3つの基準で印象が変わります。
    ですので、可能な限りご自身が選ばれた色に近い外壁のお家を見つけておくことが必要なのです。


  • 3: 色を変えられない部分を基準にする

    外壁の色を選ぶとき、もう一つポイントがあるとすると、
    お家の中で色を変えられない部分を基準にするという方法があります。

    この場合の色を変えられない部分というのは
    ・窓の枠
    ・玄関ドア
    ・ベランダ
    ・雨樋
    ・雨戸
    ・軒先

    壁ばかりに気が行くと、こういった部分のことを忘れてしまい、
    塗り直しが終わってから驚くことになるかもしれません。
    外壁に合わせてこれらの部分も塗装し直すならともかく、
    外壁だけの塗装考えておられるなら、塗装しない部分とのバランスは大切です。


    4: 人気のカラーベスト3

    外壁塗装で選ばれる色のベスト3があります。
    ・ベージュ
    ・グレー
    ・ブラウン

    結局のところ、どの色も比較的「汚れが目立ちにくい」「周りから浮かない」そんな色になっています。
    こういった結果から見ると、家の外壁塗装には奇抜さよりも、安心して落ち着ける色が日本ではおすすめなのだと
    感じます。
    どの色が良いかわからなくなったら、この3色から選んでみると、まず失敗することはありません。

  • 5: まとめ

    外壁の色選びは簡単ではありません。
    塗り替えようと考えると、これまでとは違った色を選びたくなるのが人情です。
    また、パラパラと雑誌を見ると、黒・白・青・黄色などなど、鮮やかな外壁の家の写真を見ると目移りします。
    しかし、慌てないでください。
    今回紹介しました内容を思い出してください。
    そして、これからも安心して暮らせる色を選んでください。